私たちは1日を通して多くの汗をかきます。大人と子供で多少の違いはありますが、普通の生活をしていてもその量は約1ℓとも言われています。真夏の暑い日やスポーツ時であれば、それ以上の汗が出るのは言うまでもありません。

子供の健康のためにも、汗によるニオイのメカニズムや汗をかきやすい場所などを理解し、体操服を清潔に保ちましょう。

「汗をかくと臭くなる」というイメージがありますが、実は体から分泌されたばかりの汗にはほとんどニオイはありません。汗そのものではなく、汗に皮脂やアカが混ざることで、ニオイ物質が発生して臭くなるのです。

汗をかいたまま放っておくとニオイ物質を含んだ汗が衣類にも移り、黄ばみの原因になります。体や衣服を清潔に保つためにも、こまめに汗を拭いたり、着替えたりするようにしましょう。

汗は全身から同じように分泌されるのではなく、体の中でも特に汗をかきやすい部分があります。それは、首まわり・額・背中・胸などの体幹部です。また、年齢や性別によっても汗をかく量は異なってきます。

男性は女性に比べて汗腺のサイズが大きく発汗能力が高いとされ、男性の方が汗の量が多いと言われています。特に汗をかきやすい部分は、洗濯時に揉むなどしてよく洗うようにしましょう。

上記でも述べたように、年齢によって汗の量に違いがあります。大人と子供違いをみてみましょう。一般的に汗の量は加齢とともに減ってきます。大人より子供が汗をかきやすい理由の一つに、体温があります。

子供は大人に比べて体温が高い傾向にあり、代謝が良いため汗をかきやすいのです。また、汗腺の数は大人も子供も変わりませんが、子供は体の小ささに比べて体表面積が大きく汗腺が密集しているため、熱がこもりやすく発汗の原因になります。

さらに大人より地面からの距離が近く、熱の影響を直に受けやすいということも汗をかきやすい要因です。